Web検証ツール/サービスおすすめ7
公開日:2023/06/09 最終更新日:2023/10/17

HTML・CSSの文法エラーとは?コーディングチェックツールおすすめ3選

コーディング
ココに注目!

近年多くの企業が自社のウェブサイトを持っています。外注も可能ですが、社内の人間でできればコスト削減になります。ウェブページはHTMLやCSSという文法で成り立っていますが、どこかが少し間違っているだけでうまく表示されないことがあります。今回はミスをチェックしてくれるおすすめのコーディングチェックツールについてご紹介します。

ありがちなHTMLコードの文法ミス

ありがちなHTMLコードの文法ミスのメイン画像

ウェブページの作成作業について、よくある文法ミスとはどんなものがあるのでしょうか?間違いやすい箇所に気をつけることである程度ケアレスミスを減らしましょう。

閉じタグの入れ忘れ

HTMLのコード入力は開始タグ、閉じタグをセットにするのが基本です。しかし何度もコードを組みなおしたり書き直したりすると閉じタグを削除してしまったり、入力し忘れてしまったりということはよくあります。

ちゃんとコードを入力したはずなのにデザインが崩れてしまっている場合は、とりあえず閉じタグがきちんと入力されているか確認する良いでしょう。インデントをそろえると端に文字が寄るので、閉じタグがあるかどうかが見やすくなりますよ。

スペルが間違っている

スペルを正しく入力しているつもりでもうっかり間違っている可能性があります。aとrが逆になっている、oとrが逆になっている、何か足りない、文字が多いなど入力する人の癖によっても間違いやすい
ところがあるため、担当者の間違いやすい箇所を検証することでケアレスミスが減らせるでしょう。

またなるべくコピペする、自動入力する、補助ツールを使うなどでなるべく手入力を減らすのがおすすめです。

文法エラーチェックをどこまでする必要があるか

文法エラーチェックをどこまでする必要があるかのメイン画像

HTMLコードの文法エラーチェックは、おもにテキスト自体の全体的な品質や読みやすさを向上させるのに有効です。

特に文法チェックに関しては人のみでチェックするとなると労力や時間がどうしてもかかってしまいます。しかし文法エラーチェックは短時間かつ労力をかけずにチェックできるので便利です。

とくにHTMLでよくある文法ミスでは、「閉じタグを忘れる」「入れ子の閉じタグを忘れる」などが挙げられます。他にもCSSでも「閉じかっこを忘れる」「セミコロンとコロンを間違える」「id/classを数字・記号から始めてしまう」といったものもあります。

さらにHTMLでは一般的にHTML5を指しますが、ほかにもHTML4やXHTMLといった種類もあります。さらにCSSでもCAA1・CAA2といったものもあり、バージョンによって文法が微妙に変わってきます。したがってバージョンごとに合わせて、ルールにのっとった表記が必要です。

HTMLとCSSの文法はw3cで確認できる

HTMLとCSSの文法はw3cで確認できるのメイン画像

HTMLとCSSの文法はWorld Wide Web Consortiumワールドワイドウェブコンソーシアム(W3C)によって定められています。

W3Cは技術の標準化を推進するために設立された非営利団体の名称のことです。おもにWEBにおいてスムーズな開発や品質向上を目的とし、HTMLやXHTML、CSSやXMLなど多くの仕様を公開しています。

W3Cは品質維持の指標として標準化を目指すだけではなく、障がいのある人が問題なくWEBサービスを使える状態にすることが定義されています。国内でも2016年4月に施行された障害者差別解消法によって、公的機関における対応が義務化されています。

W3Cの公式サイトにはHTML5に関するルールが記載されていますが、すべて英語表記になるので英語が苦手な人にはやや難しいかもしれません。もし気になる方は日本語に訳すか、他の日本語で書かれているサイトを見るようにするといいでしょう。

W3Cの勧告プロセス

W3CにはWEBの仕様を標準化させるために「W3C勧告」と呼ばれる、勧告プロセスで審議・検討があります。W3C勧告には「作業草案」「最終草案」「勧告候補」「勧告案」といったステップが存在し、段階的に経てW3C勧告へと至るようになっています。

作業草案では主に使用の標準化における一番はじめの段階であり、「Working Draft」と呼ばれています。基本的には3ヶ月に1度に改定され、ブラッシュアップされています。次に「最終草案」でレビュー時に発生した疑問点などをクリアすればアナウンスされます。

最終草案をクリアすれば勧告候補に進み、W3C勧告として推奨できるか、一度作業草案に戻すべきか、中止すべきかの判断をくだします。最後の勧告案ではより厳しい条件のもと、諮問委員会の審議・評価がおこなわれます。

勧告案の時点では基本的に修正が必要ないレベルとなっていますが、必要があれば作業草案や勧告候補への差し戻しもあります。

Zig-Zag Understand Coverity
一括構文チェック 記載なし 対応のみ記載
W3C HTML エラーチェック
W3C CSS エラーチェック 記載なし
リンクエラーチェック 記載なし 記載なし
プラン料金 \無料体験あり/
¥30,000(税別)/3ヵ月
分析するサイトのページ数によって決定 料金は利用規模(開発者数など)によって変動
公式サイト 公式サイトへ 公式サイトへ 公式サイトへ

Zig-Zag

Zig-Zagのメイン画像

Zig-Zagの基本情報

会社名株式会社 EgoDiva / EgoDiva inc.
住所〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目8−3AOIHOUSE SHINJUKU 10F(受付)/11F
特徴ソースコードの整合性・SEO検証・Accessibility検証・表記ゆれ検証・Layout検証の5検証が可能
料金一か月あたり30,000円、30社限定で0円のサービスを開催中

ウェブサイトの作成には時間がかかります。どこがミスしているのか見つけられないと大幅にタイムロスをしてしまうことも。ウェブ検証サービスのZig-Zagについてご紹介します。

5つの項目をまとめて検証できる

Zig-Zagの特徴は誰でも使いやすいウェブ検証サービスを提供しているところです。1クリックすることで一気に5つの項目を分かりやすいデータで提供してくれます。HTMLやCSSのソースの統合性がとれているか、表記ゆれがないか、OSやブラウザを変えてもレイアウトは崩れないかなどの検証をすばやく行います。

どんな企業が利用しているのか?

Zig-Zagを活用しているのは、ウェブ制作会社、ウェブ事業会社、広告代理店など。1クリックで検証結果が出るので今までたくさんの検証ツールを使っていて使いにくいと感じている方、詳細なウェブ分析を担当している方などにおすすめのツールとなっています。

Understand

Understandのメイン画像

Understandの基本情報

会社名テクマトリックス株式会社
住所東京本社:〒108-8588 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス 24F
特徴ボタン一つでソースコードの整合性をチェックできるだけでなく、グラフィカルに可視化することができる
料金ノードロックライセンス(マシン固定)198,000円、フローティングライセンス398,000円

Understandは、大規模なプログラムや複雑なプログラムをすばやく理解するためのさまざまな機能を搭載し
プログラムの制御フローや構造、クラス継承、関数や変数の関係など、多彩な角度からソースコードをビジュアル化が可能です。

コーディング途中のソースコードを解析することができ、まだコンパイルが通ってないソースコードでも、その構造を明らかにできます。

コード解析結果をわかりやすくグラフ化

プログラムの制御フローや構造、クラス継承、関数や変数の呼び出し関係などをグラフ化表示され、画像形式(jpg / png)、Microsoft Visio形式(vdx) で保存することができます。

ソースコードを素早く検索可能

大規模なソースコードから何かを探し出すのは難しいですが、ファイル・関数・変数・型・マクロを高速検索などの情報をひと目で確認できる検索環境が整います。

Coverity

Coverityのメイン画像

Coverityの基本情報

会社名日本シノプシス合同会社
住所〒158-0094 東京都世田谷区玉川二丁目21番1号 二子玉川ライズ オフィス15F
電話番号03-6746-3500 (代)
特徴富士フィルムやNTTデータをはじめとする、多種多様な大企業に利用されています。
料金要見積もり(具体的な金額の記載なし)

Coverityは品質のチェックももちろんですが、セキュリティチェックにも強いのが特徴です。具体的なサービスについてご紹介します。

バックグラウンドで分析を行う

コードの入力作業はなるべくスピーディーに行いたいものですよね。Coverityは作業中にバックグラウンドで解析を行い、開発者にセキュリティの情報や修正案をリアルタイムで提供します。そのためスピードをあまり落とさずに開発作業を行うことができます。

品質とセキュリティの向上に強い

Coverityでは開発チームとセキュリティチームの品質向上をサポートします。幅広いセキュリティチェックが可能で多数の言語、フレームワークに対応しています。サイトのセキュリティも重視する場合に利用がおすすめです。

まとめ

HTMLやCSSのエラーチェックはエラー部分が見つからないと修正に時間がかかります。担当者のコード入力の癖をチェックする、コピペするなどでケアレスミスを減らせますが、手作業だと時間がかかります。そのためウェブ検証を行うのにはツールを活用するのがおすすめ。無料のツールを使うのもよいですが、機能が少なかったり制限があったりするためストレスを感じることもあるでしょう。有料の検証ツールは多くの機能をまとめて利用できるため、スピーディーに検証が可能。有料のツールでも一部機能を無料でお試しできるものもあるので、分かりやすいか、必要な検証ができるか、有料版の値段はどれくらいなのかなどを検証してみましょう。コーディングチェックツールを活用することで仕事の効率化ができるでしょう。

【その他】Web検証ツール/サービス

おすすめのWeb検証ツール/サービス7選!比較表

イメージ






サービス名Zig-Zag(ジグザグ)Siteimprove(サイトインプルーブ)インフォ・クリエイツEGテスティングサービススタジオ エスアンドシーミツエーリンクスインフォアクシア
特徴Webサイト制作を効率よく進め、人的コストを軽減できるWeb検証ツール最適なコンテンツで品質向上につなげるWebサイト品質管理ツールウェブアクセシビリティ推進で、情報バリアフリーを実現するサービス充実したテスト内容と経験豊富なスタッフで高品質なサービスを提供専門的な知識を持ったスタッフによる、Webサイトのサポートが受けられる継続的改善を実現するプラットフォーム構築から運用までをサポートするウェブアクセシビリティに関するコンサルティング全般を請け負い、企業を支援
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら