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公開日:2023/06/08

Google Chromeのデベロッパーツール(検証ツール)で何ができる?できること・できないことのまとめ

デベロッパーツール

Google Chromeのデベロッパーツールは、サイトについてのさまざまな検証を行えるツールです。無料で利用することができるので、手軽で使っている人も多いシステム。実際にはどのような機能があるのでしょうか。今回は、Google Chromeのデベロッパーツールでできることとできないことについてお伝えします。

デベロッパーツール(検証ツール)とは?

デベロッパーツールとは、サイトを構築するために欠かせない検証を行うツールです。他のサイトと似たコードがないか、サイトを見やすくする機能を含むコードが含まれているか、などを確認できます。SEO対策には欠かせず、情報と機能に優れているのが特徴です。

サイトを構築するための無料検証ツール

デベロッパーツールは、サイトを構築するために欠かせない検証ツールです。とくにGoogle Chromeは、無料で利用できる検証ツール。サイトを初めて作る人や、プログラミング学習の初手として使われています。

サイトを構築する、という表現は、イメージがつきにくいですが、私たちがみているサイトのすべてが構築された完成形です。構築は、普段見ているサイトの表示画面、タブ、配置などを作り上げること。

どのように画面を表示し、閲覧者が押しやすいタブや興味がそそられる配置にするかを、英数字を使って打ち込んでいきます。こうして出来上がった英数字たちはコードと呼ばれ、コードがいくつも並ぶことで私たちが目にするサイトが出来上がるのです。

デベロッパーツールは、出来上がったサイトが人々に有益かを検証します。検索エンジンからの検索で、表示されやすいかについても評価するため、サイトをまっさらから作り上げたときには確認しておきたいことが一度にできるツールです。

この検証ツールが無料で使えることも嬉しいポイント。最初は無料でできる範囲から始めたい、という人にはおすすめのツールです。

SEO対策には欠かせない

デベロッパーツールは、SEO対策に欠かせないツールです。SEOというのは、サーチエンジン最適化と呼ばれ、検索するキーワードに対して求めている答えに近いであろうサイトを表示する仕組み。サイトを運営する人は常にSEOを意識したサイトや記事を作ります。

検索エンジンに狙うキーワードを打ち込んだ時、自分のサイトをいかに上位にあげられるか、が評価基準です。ネットに上げる記事は、ただ書き連ねればよいわけではありません。読者の需要や悩みを解決できる情報がなければ上位表示されません。

あわせて、真っ白なページに文字をつづるだけでも上位表示は難しいです。読みやすさ、見やすさも読者が有益だと思う評価に結びつくからです。読みやすく、読み続けられるサイトであり、読者にとって有益な記事であることがSEOには重要。

これらを意識・実践することがSEO対策です。デベロッパーツールは、サイトに関わるキーワードや類似サイトを分析します。

似ているコードや異なっているコードを探し出し、サイトの読みやすさ、ページの見やすさに磨きをかけてくれるのが特徴です。このように、SEO対策には欠かせないツールです。

情報と機能に優れている

デベロッパーツールは、情報と機能に優れているツールです。ブラウザのあらゆるコードを情報として持ち、検証に役立てます。機能も充実しており、複数のアプリを使って検証するような複雑なサイトも、Google Chromeのみでできるケースが多いです。

自分のサイトを構築しながら、SEO対策や見やすいデザインを同時に作ることが可能。これまでは、SEO対策ツール、サイトのレイアウトができるツール、セキュリティーツールなどさまざまなツールを組み合わせて基盤を固めました。

扱うツールの数が多ければ、更新頻度やバージョンアップのたびに対応しなければいけません。ダウンロードにも大きな容量が必要で、PCの空き容量が足りなくなることもあります。使うツールがひとつであれば、ダウンロードに必要な容量は最小限にできます。

ブラウザ全体を情報源として、複数のツールを集約した機能を持つGoogle Chromeは、情報にも機能にも優れていると言えるでしょう。

デベロッパーツール(検証ツール)でできることや機能とは?

デベロッパーツールでできることは、デザインの変更をテストすることです。サイトに表示するデザインをプレビューするとき、コードを入力することで一時的に変更後の仕様が確認できます。

サイトの統計を取ることもできるので、閲覧数の把握も可能。スマホとタブレットなどの異なる媒体で表示する際も、形式の変化に対応できます。

デザインの変更をテストする

デベロッパーツールでは、デザインの変更をテストできます。デザインの変更は、コードを変えることで、サイトに表示されるタブの色やレイアウトを変えるという仕組みです。操作が簡単なサイト作成ツールでは、これらが組み込まれていることがほとんど。

マウスでドラッグするだけでサイトのレイアウトできます。しかし、すでにデザインや形式が決められているため、自分の表示させたい色や形にすることはできません。自分でコードを打ち込み、理想のデザインを作ることが必要です。

デザインの変更に必要なコードは、プレビューでどのように見られるかを確認しなければいけません。テストをして、微調整をかけながら修正を繰り返して使える完成形ができあがります。複数のツールとブラウザを行き来していては、手間も時間もかかります。

このテストをする機能がデベロッパーツールの持っている機能です。また、すでに公開されているサイトのコードを確認するときにも利用できます。真似したいデザインや、気に入ったデザインがどのようなコードで作られているのかを確認します。

このように、デサインの変更をテストすることや、コードを確認する機能が備わっています。

サイトの統計を取る

サイトの統計を取ることもできます。サイトの運営には、どのくらいの閲覧数があり、どのような人がサイトを訪れているかを知る必要があります。サイトの需要を正しく知ることで、より有益な記事を提供できるからです。デベロッパーツールは、サイトを立ち上げるときのみ使うのではありません。

運営している期間も、サイトがどのようにウェブ上で必要とされているのかを確認するツールとして使うことが可能。サイト全体のPV数を把握するだけでなく、記事ごとに読まれている記事がわかります。

需要が分かれば、記事の方向性も定めやすいです。SEO対策からみても、有益な情報は価値が高く、上位表示されやすくなります。記事単位でも、サイト単位でも、需要と共有すべきことを統計として取れるのが特徴です。

全体も、ピンポイントも、統計を取ってサイトを分析できます。統計はこれからのサイト運営に大きく関わるデータです。設定さえ完了すればデータを取ってくれるので、確認したいときにいつでも統計をみることや分析が可能です。

異なる媒体での表示に対応

異なる媒体での表示も検証できます。サイトは主にパソコンで作られますが、実際に私たちが閲覧するのは、スマートフォンがほとんどです。そのため、サイトを作ったときにまず確認しなければいけないのは、スマートフォンでどのように見えているか。

パソコンで作業をしていて、スマートフォンでわざわざ確認をするのは面倒です。媒体が2つも必要で、スマートフォンでは、検索やサイトを探すことから始まるかもしれません。まだ反映していないページでは、他の媒体で正しく映らないことも考えられます。

この問題を解決してくれるのが、デベロッパーツールです。Google Chromeのデベロッパーツールは、パソコン・タブレット・スマートフォンの3つの媒体でプレビューできます。

スマートフォンやタブレットは外出先でも使われるので、見え方の確認は欠かせません。パソコンですべての媒体のプレビューができると、その場で編集も行えます。作業時間も圧倒的に短縮できて便利です。

デベロッパーツール(検証ツール)でできないことや注意すべきポイントとは

デベロッパーツールでできないこともあります。リンクチェックと変更の反映です。リンクチェックはリンクを提供している側の統計もしくは使用しているソフトにて行いましょう。

また、コードも一時的なプレビューはできますが、決定し反映させることはできません。また、英語で書かれているコードが分かりづらく、むやみに再読込を行うとデータが消えてしまうこともあるので注意しましょう。

リンクチェックは不可

デベロッパーツールでは、リンクチェックはできません。リンクチェックとは、記事や文章に挿入したリンクから目的のページに飛べるかを調査することです。アフィリエイトや関連サイトへのアクセスを誘導するときに、記載したURLが有効かを判断するために使います。

リンクは、文字列が英数字で構成されているのでコードと同じような見た目をしています。文字列が違っていれば、クリックしても飛ばないことがわかりますが、リンクエラーはその場ではわからないこともあります。

後日URLが変更されたために使えなくなることがあるからです。こうしたときに、使用できないリンクを発見することがリンクチェックの役割。しかし、サイトそのものに関わる変更ではないため、個別にリンクが使えるかを確かめることができません。

アフィリエイトでリンクを使う場合や、外部記事のリンクを貼り付けて誘導する場合には、別でリンクチェッカーとなるツールをダウンロードする必要があります。

変更は反映されない

サイトの色やレイアウトを変える場合、プレビューはできますが、正式に変更することはできません。あくまでも正常に表示されるかを確認するためのツールなので、変更するにはブラウザに書き込む必要があるからです。

これを知らずに、変更したプレビューがうまく表示されていることを、変更できたとイコールだと解釈してしまう場合があります。違うデバイスや、サイトそのもののプレビューで反映できているかを確認すると予防になるでしょう。

Google Chromeはブラウザとしてユーザー数も多いですが、検証ツールからの変更はできません。直接ブラウザに書き込むか、変更のプレビューと書き換えまでがひとつのシステムの中で行えるツールを使うのが妥当です。

デベロッパーツールだけでも、変更にかかるブラウザとツールとの往復で回数を減らすことはできます。ですが、さらに効率化を図りたいのであれば、理想のツールを揃えてダウンロードして使うのが近道です。

英語で書かれている

デベロッパーツールはほとんどが英語で書かれています。初心者にとって、英語で専門用語を並べられると、何を言われているのかがわからないので不安です。コードはもちろんですが、サイト構築のためのヒントや解説文までもが英語で書かれています。

使いたい機能がどこにあるのかが分からず、サイトの構築や検証が進まないことも考えられます。作業が進まず、途中で断念してしまう人もいるほどです。時間をかけて、機能や使い方を知るのは良いですが、今後エンジニアとしてソフトを使っていく人でなければ有料ツールに頼っても良いでしょう。

英語が得意、根気強くGoogle Chromeに頼るという強い思いがある人にはおすすめします。わかりやすいのであればそちらを使いたいという人には、有料でも日本語で書かれたツールを使うのが良いでしょう。劇的に短時間で設定が終えられます。

再読込はむやみに行わない

再読込はむやみに行わないほうが良いです。再読込は、ブラウザが固まってしまったときや、入力が反映されにくい場合に行う行為。編集などでテストをしているときは、ブラウザやツールがフル回転で動いているときです。

このときに再読込をしてしまうと、これまで処理した情報がリセットされることがあります。デザインを変更している場合は特に、こだわったデザインが消えてしまうので、注意が必要です。画面が変わらないために、その都度再読込をするなど、むやみに急かさないようにしましょう。

テストをスムーズに進めたい時や、テスト中の進捗を知りたいときは、有料ツールを使うことで解決します。わかりやすく進捗が分かれば、再読込のリスクを軽減できます。

まとめ

Google Chromeのデベロッパーツールは、サイトを構築するための検証ツールとして利用できる無料のツールです。SEO対策に向いており、サイトに書かれている情報の有益さを判断する材料となります。情報と機能に優れているので、ひとつインストールしておくだけで十分な働きをしてくれます。

しかし、リンクチェックやデザインの変更はできず、あくまでもサイト全体に関わる変更のプレビューができるだけです。

リンクチェックはサイトの情報が現在も使えるかを判断する重要なポイント。有料ツールにはなりますが、リンクチェックやデザインの変更にかかる手間が省けるツールなどを個別に補う方が、使いやすいでしょう。

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