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公開日:2023/10/15

UI検証とUX検証の違いは?

UIとUXという言葉をご存知でしょうか。言葉は知っていても詳しい内容まで理解していない人も多いのではないでしょうか。この記事では、UIとUXの違い、検証でするべきこと、UIとUXのどちらで検証するべきなのかなど、詳しく紹介します。UI検証やUX検証について詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

そもそもUIとは

UIとは、ユーザー・インターフェイスの略です。インターフェイスとは、境界面や接点という意味を持ちます。よって、UIは、ユーザーとプロダクトをつなぐ接点です。

ウェブサイトやアプリにおけるユーザーのIUを考えると、ユーザーがパソコンやスマートフォンで、サイト上で触れているデザイン性や操作性などのすべての部分がUIにあたるのです。画面上に表示されている文字のフォントやレイアウト、配色などもすべて含まれます。ユーザーの視界に触れるすべてがUIということになります。

ユーザーから支持を得るためには、美しく印象的であることも重要ですが、分かりやすいレイアウトであること、知りたい情報がすぐに分かることが大切です。最近では、デザインのよさや使いやすさが厳しく評価されるようになりました。より使いやすくストレスを感じることなく、知りたい情報にたどり着けるサービスであることが大切といえるでしょう。

UXとは?UIとの違いは

UXとは、ユーザー・エクスペリエンスの略です。エクスペリエンスとは、体験や経験という意味をもちます。よって、UXは、サービスやプロダクトを通して得られるユーザーの体験や経験という意味があります。

UXは、UIよりも広範囲にわたり、UIというデザイン性や操作性などを含むすべての体験が含まれるのです。デザイン性や操作性だけでなく、顧客の対応や商品の配送、サービスの品質など、すべての体験を意味します。ウェブサイトやアプリを生み出すためには、UXが重要な課題です。

では、UXとUIはどのような違いがあるのでしょうか。UXとUIは、混同して覚えている方も多いかもしれません。UIは、ユーザーがデザイン性などを通して、サイトの使いやすさや、知りたい情報がすぐに分かるかどうかを示し、UXは、ユーザーがサービスを通して体験するすべてのことを示します。

UIは、UXを高めるための重要なポイントとなるため、セットで使われるようになりました。ユーザーに最大限のUXを届けるためには、UIがなくてはならない存在となります。ユーザーがUIに不満を感じてしまうと印象が悪くなってしまうでしょう。

そのため、サイトのデザイン性や操作性、フォント、配色など、商品とは直接関係なくても、印象をよくするためにお金かける必要があるのです。ユーザーに支持してもらえるUIは、重要なカギであり、ビジネスを成功させるための重要な要素といえるのです。

検証ですることとは

実際にユーザーにウェブサイトやアプリを使用してもらい検証することが重要です。UIとUXを改善することでビジネス課題を解決させましょう。検証の具体的な取り組み方について紹介します。

検証を行う目的

ユーザーがウェブサイトやアプリを問題なく使用できているかを検証し、ユーザビリティの問題点を見つけることが主な目的です。UXは、ユーザーの使いやすさを中心として設計する人間中心設計が重要となります。人間中心設計という観点で、UXが実現できているのか調査するのです。

実際のターゲットとなるユーザーで検証することで、開発者では想定できない使用感や体験の質を把握できます。アクセス解析をすれば離脱率は分かりますが、なぜ離脱しなのかは分からないでしょう。この原因を調べられるのが検証する目的なのです。

検証を行うタイミング

検証を行うタイミングは、大きく分けて2回あります。1回目は、新規立ち上げのタイミングです。新しく立ち上げたウェブサイトやアプリを対象としたUIとUXでは、リリース前に検証を実施するとよいでしょう。一般的にプロトタイプや、簡易的なモックアップを用いてテストを行います。

2回目は、改善したタイミングです。リリース後のウェブサイトやアプリを対象としたUIとUXでは、運用中に小さなテストを繰り返し実施していくことが重要です。

目標を設定する

まずは、検証で調査したいことを明確にしましょう。商品検索はスムーズにできているのか、エラーが起きずに問い合わせフォームに送信できるかどうかなど、具体的な目標を設定することが重要です。事前に目標を設定しないと適切な指示が出せず、正しい評価ができなくなってしまいます。

仮説を設定する

設定した目標をもとに、ユーザーがどのような操作をするのか仮説を立てます。トップページのメニューから商品ページへ飛び、そのページから欲しい商品を検索する、というような具体的な仮説を立てて、ユーザーの思いを把握します。そうすることで、実際のユーザーとの行動との違いを明確することが可能になります。

実際に実行するタスクを設定する

検証に参加する人に向けて、具体的な行動を指示するために、タスクを設定します。どのような場面でどのようなことをしてほしいのか、具体的に設定します。できるだけ具体的に設定すると、実際のユーザーに近い行動を把握できるでしょう。

また、実行してもらうタスクに対して、質問事項を想定しておくことも重要です。1つのタスクに対して、3問程度の質問事項を作成しておくとよいでしょう。

リハーサルを行う

スムーズに検証を進めるためには、リハーサルを行うことが重要です。実際の流れの通りにリハーサルを行います。リハーサルの結果をもとに、進め方や質問の仕方などを見直し、本番の検証に備えましょう。

実際に検証を行う

検証時には、参加者が操作している様子を録画しましょう。タスクは自分の力で進めてもらい、基本的に口出ししてはいけません。また、操作をしている様子を見ているだけではなにを考えているか分からないため、感じたことを言葉にしながら操作してもらうようにしましょう。

すべてのタスクが終わったら、参加者にインタビューをします。できなかった部分や、なぜできなかったのかなど質問をします。検証は少なくても5人程度で行えば、約85%の問題を発見できるといわれています。そのため、基本的に検証は5人前後で実施されます。

結果を分析する

検証後は内容をもとに分析をします。検証の参加者がタスクをこなしていく際の行動や発言を記録・観察し、分析の判断材料とします。タスクを実施するうえでの失敗や発言内容から問題点を洗い出しましょう。問題点を書き出し、問題の深刻さ、頻出度などを推測します。

具体的には、ウェブサイトやアプリのスクリーンショットを用意し、問題点を貼っていくと見える化できます。また、ユーザーごとに起こった問題点をマトリクス化し、問題点ごとの合格値を洗い出しましょう。

問題点の発生頻度を高・中・低で分け、課題の優先順位を決めるのです。具体的な問題点を洗い出すだけでなく、なぜ失敗してしまったのか、なぜ不満だったのかを明らかにすることが可能になります。ユーザーに選ばれるウェブサイトやアプリを作成するためには、ユーザーに視点から問題点を探し、改善することが重要です。

検証は、UIとUXのどちらもするべき?

検証について具体的に紹介しましたが、UIとUXのどちらもするべきなのでしょうか。

UIとUXの関係性

UXは、UIよりも広範囲にわたり、UIというデザイン性や操作性などを含むすべての体験が含まれます。UIとUXは、どちらかが欠けてしまっては、サービスの改善につなげることはできません。

ウェブサイトやアプリをよくするためには、デザイン性や操作性を優先してしまうかもしれません。しかし、まずはユーザーの立場になって考えることが重要です。

商品の探しやすさやページを移動する速さというのは、ウェブサイトやアプリの質を高めるUXのための重要な要素です。そのため、ウェブサイトやアプリを開発する際には、まずはUXを先に考え、それを踏まえたうえで、UIを考える必要があります。UIとUXのどちらか一方だけの質を高めても、顧客満足にはつながりません

定期的に改善することが重要

UIとUXの改善は定期的に行うことが重要です。UIとUXの検証に終わりはないのです。検証を実施し、ユーザーの意見を反映させたり、リリースしたあとも、分析ツールを用いて効果の計測をしたりなど、こまめにPDCAを回していくことがユーザーに寄り添ったUIとUXになります

ただし、明確なゴールを設定することも重要です。なにを解決するために検証するのか、ユーザーの立場を考え問題解決できているのか見定めながら、検証を進めていきましょう。

検証する順番が大切

UXの目標は、理想的な売り上げをもたらすことです。しかし、ウェブサイトやアプリのデザインは、多くのユーザーを満足させるようなものでなくてはいけません。効果的なデザイン戦略を通して、ユーザーの印象に残るUXをつくるために、UIを考え始めるのです。

ウェブサイトやアプリのデザインを作り上げていくと、UXの真意が失われてしまうケースも多いです。より多くのユーザーを獲得するというUXの目標を忘れてはいけません。

UXは基礎であり、ウェブサイトやアプリの収益の基盤となります。UIの開発作業よりも前にUXのあらゆる項目を考慮しなくてはいけません。UIとUXのどちらも重要ではありますが、最初にUX、次にUIという順番で検証を進めていくことが大切です。

まとめ

UIとUXのそれぞれの意味や違いについて解説しました。UIは、UXを高めるための重要なポイントとなるため、セットで使われるようになりました。ユーザーに最適なUXを届けるためには、UIが必要不可欠なポイントです。

ユーザーに満足してもらうためには、ユーザーの立場から問題点を見つけることが大切です。ユーザーの視点で分析・仮説・検証というサイクルを回し改善していくことが、ウェブサイトやアプリの向上につながります。ユーザーの目線に立って問題解決できているのか見定めながら、検証を進めていきましょう。

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