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公開日:2023/07/15

内部SEO対策って何をする?効果的な施策を解説

内部SEO

SEOとは、サーチエンジンオプティマイゼーションを略した言葉です。簡単に説明すると、インターネットの世界で欠かせない検索から、サイトへの流入増加を目指すための施策といえるでしょう。一般的には、検索エンジン最適化ともいわれています。そこで今回は、SEOのひとつである内部SEO対策について解説します。

SEO内部対策とは?

サイト運営に欠かせないSEOには、いくつかの種類があります。一般的には「サイトの構成や構造を対象としたもの」「記事などのコンテンツを対象としたもの」「サイトの外部対象」の3つで、その中のひとつがSEO内部対策といわれるものです。

SEO内部対策は、その名のとおり、サイトの構造部分を対象としており、クロール、インデックス、検索順位の3つのために施策します。簡単に説明すると、サイト内部の構成や整備が目的です。

クロール対策

クロールとは、インターネット上に存在するサイトを巡回する行為です。この巡回は、企業のだれかが担当しているわけではありません。検索エンジンのクローラーと呼ばれるロボットが実施します。クローラーは、次々とサイトに訪れてサイト内のリンクを巡回、訪れた場所にあるコンテンツなどの情報を専用のデータベースに登録します。

そして、登録した内容がインターネットの検索結果に反映するという仕組みです。インターネットの普及により、ほとんどの方がネット検索を利用していると思います。当たり前のように出てくる検索結果のサイトなどは、クローラーが収集した情報と覚えておきましょう。

つまり、クロール対策とは、クローラーに自分たちのサイトや記事などのコンテンツを見つけやすくするための対策です。

インデックス対策

そもそもインデックスとは、索引という意味をもつ言葉です。しかし、内部SEO対策では、クローラーが巡回し検索エンジンに登録されることを表しています。また、インデックスはひとつのサイトに対してひとつとは限りません。

サイト内に複数のページが存在すれば、いくつかのページが登録される可能性があります。たとえば、インターネットで特定のキーワード検索をしたときに、同じサイトのページがいくつか表示された場合は複数のページがインデックスされたということです。

検索順位対策

検索順位対策とは、ユーザーが検索したときに表示されるサイトを上位に導くための施策です。キーワードを使って検索する方は、一般的に検索したら上から順番に見ていく傾向にあります。

もちろん、上位を見ていく理由は、早く探している情報を見たい、上位のほうがみんな見ている、安心して見られそうなどさまざまです。どのような理由であれ、検索結果の上位にランクインするサイトが見られやすいのは間違いありません。

コンテンツSEOとは

似たような用語で、コンテンツSEOと呼ばれる言葉もあります。この用語はその名のとおり、サイト内の記事などをターゲットにしている施策のため、SEO内部対策のひとつと考えておきましょう。

たとえば、記事の作成をはじめ、作成時に行うキーワード選定や競合サイトの調査および分析はコンテンツSEOになります。このような施策は、読まれる有益な記事や、検索上位を目指して行う施策です。また、テクニカルSEOという言葉もあります。

こちらは、記事などのコンテンツをターゲットにした施策ではありません。もちろん、検索上位などを目的としています。対象はサイトマップの作成やHTMLタグ最適化です。

外部SEO対策との違いは?

内部SEO対策と外部SEO対策には、明確な違いがあります。分かりやすいところから説明すると、内部と外部の違いです。SEO対策をするサイトを中心と考えたときに、サイトの中が内部、サイトの外が外部になります。

内部はおもにサイト内リンクの整理やサイトおよびページの読込速度改善、SSL通信に対応していることを証明するSSLサーバ証明書の発行です。一方、外部はサイトへのアクセスを増やすといった施策がメインになります。

具体的には、被リンクを獲得すること、サイト周知などを目的としたサイテーション、さらにはSNSを新たに設けることです。内部はサービスの充実、外部は営業活動といったイメージになるでしょう。

SEO内部対策するメリットとは

内部を対象とした施策は、記事やコンテンツ作成とは異なるため、最初は戸惑うかもしれません。しかし、適切に行うとさまざまなメリットを生みます。そこで、どのようなメリットがあるのかをひとつずつ見ていきましょう。

クローラーが正確に巡回する

検索エンジンのクローラーは、内部のリンクなどがしっかり整理されていなければ正確に巡回できません。巡回できないということは、記事などのコンテンツなどが評価を受けられないということです。

いくら苦労してサイトを作成しても、クローラーが巡回しインデックスに登録されなければまったく意味がないのです。しかし、SEOに対して適切な処置が行われたサイトなどは、クローラーが正確に巡回します。クローラーによる正確な巡回は、サイトの評価、検索順位上昇に向けた第一歩になるでしょう。

一般的には、GoogleのGooglebotというクローラーが有名ですが、BingやYahoo!などにもクローラーは存在します。

インデックスに登録される

クローラーが巡回した記事やコンテンツなどは、インデックスに登録されます。インデックスに登録されると、キーワード検索したときに検索結果に反映されるでしょう。もちろん、インデックスに登録されただけでは、検索上位表示に繋がるわけではありません。

しかし、キーワード選定や競合調査などを行いながら記事やコンテンツを作成すれば、検索結果上位を目指せます。

検索順位の上昇

もし、検索順位が低い状態にある場合は、サイトの内部を最適な状態へ導くことよって検索順位の上昇が期待できます。検索エンジンのクローラーによる巡回などは、以前から行われてきた手法です。しかし、検索エンジンの評価精度もどんどん向上しています。

サイトやコンテンツを作るだけでなく、内部の質の向上が重要になっているのです。SEO内部対策は、検索順位が思うように上がらないと悩んでいる方の解決策になります。

訪問者にも有益な存在になる

適切な対策を行うことは、訪問者にも有益な存在になります。たとえば、情報量が多く充実したサイトであっても、サイト内が見づらい、記事などのコンテンツが探しづらいという状況では訪問者も困るでしょう。

情報が見つからなかったということで、サイトから離れるかもしれません。しかし、SEO内部対策を適切に行い訪問者にとって有益な存在にすれば、訪問者の増加や検索順位の上昇も自然と達成するでしょう。

SEO内部対策の方法とは

SEOを目的とした内部対策には、いくつもの方法が存在します。もちろん、はじめて施策する方は、すべてを一気に把握して実施することは難しいかもしれません。しかし、どの方法もクロール、インデックス、検索順位には欠かせない方法なのでしっかり覚えておきましょう。

クロール対策向け

クローラーが、サイト内を理解しやすい状態にします。サイトに訪れた方が見やすい、もしくは目的の情報が探しやすいといった状態が最適です。たとえば、ナビゲーションページやサイトマップの追加、検索機能を分かりやすいところに設置するなど、利便性を意識します。

ほかにも、SSL適用、URLの正規化、パンくずリスト設置、robots.txtの設置も対策になる方法です。また、忘れてはいけないのが、内部リンクの最適化です。内部リンクを単純に分かりやすくすることでクローラーの巡回を促します。

インデックス対策向け

クローラーが正しく読み取り、最終的にインデックスに登録されるための施策です。はじめに行いたいのが、タイトルの検証です。独自性が高く、短く分かりやすいタイトルを意識しましょう。

よく、検索結果上位を意識してキーワードを入れたタイトルを考える方もいるようですが、無理やりキーワードを埋め込むタイトルは避けたほうがいいかもしれません。また、サイト内の記事には専用の大中小の見出しタグをしっかり設定します。

ちなみに大見出しから順番にh1タグ、h2タグ、h3タグです。もちろん、こういった見出しの設定はクローラーや訪問者にとっても、分かりやすさを追求した対策になるでしょう。さらにサイト内の画像もインデックス対策が必要です。

Googleで推奨されているalt属性を使い、画像を理解しやすい名称でファイルを保存します。上記以外にも、HTMLへの構造化データ記述、URL正規化もインデックス対策向けの施策です。

検索結果対策向け

検索結果に表示され、なおかつ上位を狙うための施策です。近年、重要性が増しているのがモバイルフレンドリーです。サイト作成はパソコンかもしれません。しかし、完成したサイトを見るために訪問者が使うのはほとんどの方がスマホです。

したがって、パソコンだと見やすいけどスマホだと見づらいというのは致命傷になるでしょう。現在は、モバイルフレンドリーが必須といっても過言ではありません。また、表示速度を上げることも検索結果対策のひとつです。

現在、表示されるまでが長いという記事などが存在する場合には、表示速度が上がるように改善しましょう。たとえば、画像のサイズを小さくすると表示速度改善に繋がります。もちろん、動画やアニメーションも同じです。

また、作成したテキストデータは、サーバーにて圧縮可能です。圧縮サイズは、一定ではありませんが、HTMLの場合は、90%以上の圧縮が期待できます。

内部SEO対策の必要性をチェックする

すでにサイトが完成している場合は、内部SEO対策の必要性をチェックしましょう。代表的なチェックツールは、グーグルサーチコンソールです。まず、グーグルサーチコンソールの画面を開きます。開いたら、ガバレッジを選択してエラー表示の数をチェックしましょう。

もし、エラーがいくつか存在する場合は、サイト内のどこかに施策する必要性がある証拠です。このまま放置していても、サイト内を閲覧することは可能です。しかし、クローラーの巡回を妨げる、記事などの評価が悪くなる可能性もあるのでエラー内容を確認しておきましょう。

まとめ

良質なサイトや記事などを作成するためには、SEOは欠かせない存在です。しかし、SEOは大きく分けて内部とコンテンツ、そして外部に分かれます。どれもSEOという点では同じですが、施策するところは大きく違うので気をつけましょう。

内部SEO対策は、サイトや記事などがクローラーに好まれ、適切にインデックスされるために行う施策です。そして、最終的には検索順位上位にも繋がります。有効な施策をひとつずつ覚えて、必要な処置を適切に実施しましょう。

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